Santoka Taneda 種田山頭火 平戸入りの下り 行乞記 四月四日


行乞記  三月三十一日  四月一日  四月二日  四月三日  四月四日



種田山頭火の平戸入り五日目、1932(昭和7)年4月4日の日記です。平戸から御厨へ



行乞記 (二)
種田山頭火 

四月四日 雨、曇、晴、行程三里、御厨、とうふや(三〇・中)

ぽつり/\歩いてきた、腹がしく/\痛むのである、それでも三時間あまりは行乞した。
腹工合は悪かつたが行乞相は良かつた。
留置郵便を受取る、うれしかつた、すぐそれ/″\へハガキをだす、ハガキでも今の私にはたいへんである。
此宿はよい、電燈を惜むのが玉に疵だ(メートルだから)。
ゆつくり飲んだ、わざ/\新酒を買つて来て、そして酔つぱらつてしまつた、新酒一合銅貨九銭の追加が酔線を突破させたのである、酔中書いたのが前頁の通り、記念のために残しておかう、気持がよくないけれど(五日朝、記)。
アルコールのおかげでグツスリ寝ることが出来た、昨夜の分までとりかへした、ナム アルコール ボーサー。

・草餅のふるさとの香をいたゞく
 休み石、それをめぐつて草萌える
・よい湯からよい月へ出た
・はや芽ぶく樹で啼いてゐる
・笠へぽつとり椿だつた
 はなれて水音の薊いちりん
・石をまつり緋桃白桃
・みんな芽ぶいた空へあゆむ


行乞記 (二) 種田山頭火 
1931(昭和6)年12月22日~1932(昭和7)年5月31日

青空文庫より
http://www.aozora.gr.jp/cards/000146/card45387.html





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